大きな遊具
友達が小学生のとき、学校に大きな遊具(滑り台やらうんていやらが合体したアスレチックみたいなやつ)があったらしい。
で、長放課になるとその遊具で遊ぶ生徒が多かったそうだ。
ある日、その遊具で怪我人が出た。
遊具から落ちて「足が痛い」と言っていたらしい。
両手で遊具の柱を掴み身体を支えて片足で立ち上がったけど、
歩けないようだったから何人かの生徒が保健室に連れていった。
そしたらそのとき保健室には先生がいなくて、しばらく一緒に遊んでたみんなで付き添ってたらしい。
20分ほどしてようやく戻ってきた保健の先生が病院に連れていくと、
落ちた子は両手両足を複雑骨折してて、しばらくしてから障害者施設に移っていったそうだ……
話し終わってから友達は意味ありげに笑ってたんだが、聞いた時は何が怖いのかわからなかった。
わかってから何か怖くなったよ
解説
落下した生徒は遊具に片足で掴まり立ちができた。
その時点では大きな怪我は片足だけだったはず。
つまり、保健の先生が到着するまでの20分間に
付き添っていた他の生徒に両手両足を複雑骨折させられたのである。
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