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眠りに落ちた美女

僕は美術室の掃除当番だ。

 

そこで絵を見た。

 

女の絵だったが不気味で大きな目で僕を見ていた。

 

翌日絵が盗まれた。

 

僕は先生に話した。

 

「掃除した時はあったのね」
「はい。高価なものなんですか?」
「あれは『眠りに落ちた美女』といって知人が自分の娘の寝顔を見て書いたもの。
特に価値はない」

解説

寝ているはずなのに目を大きく見開くなどあり得ない。

 

正体は、呪われた絵である。
価値が低いことから、盗まれた可能性はきわめて低く、
独りでに動き出したのだと予想される。

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